先日の日記で文系大学生を見ると暗澹とすると書き、文系大学生の場合は勉強しろとも書きました。しかし文系が悪い訳ではありません。日本の私立大学の文系学生の場合、教職課程や法律の試験や会計の資格でも目指していないとあんまり勉強しない傾向にあるのでそう書いたまでです(かつて私もそうでした)。
理系の学生なら研究や実験等で先生のアシスタントをやるので有意義な日々が送れるでしょうが、理系だから安泰という訳ではない時代なのはもはや説明する必要ありません。大手企業でも経営が危ぶまれる会社は珍しくありません。
理系の学生とも接する機会がありますが、大人びている割には歴史や経済等の分野への知識が決定的に不足している事に唖然とする事があります。専門分野ではないのだがから当たり前です。しかしながら大手製造メーカーの不祥事や戦略ミスを見ていると、これだけ優秀な人達が集まる企業なのに「歴史観」という物は皆無なのか?と唖然とさせられる事がしばしばあります。
こうなると理系の人の「文系力の不足(という言葉があるかどうかは解りませんが)」が今は問題になっているではないかと考えています。
決して文系が不要という訳ではありません。文系の学生は自信をもって専攻分野を究めるべきだと思います。学んだ事が必ず役に立つときが来ます。