はじめに
石破首相退陣のニュースがありました。文字通り「位人心を極める」と言っても良い内閣総理大臣の地位にしては、不名誉な退陣となりました。また同時期にサントリーHDの新浪会長がとある不祥事から会長職を退任との報道がありました。経済同友会の代表幹事の地位は今のところ留任のようですが、今後どうなるかはわかりません。これらの報道に触れて、彼らが成功者なのか、そうではないのかが私には解らなくなってきました。
その点について、陰陽の点から少し考えてみました。
どんな成功者も陰陽から逃れられない
陰陽の循環は、誰にとっても避けられません。陰の時期があれば必ず陽の時期があります。その逆もまた然り。陽の後には陰があります。
石破茂さんは、長く不遇の時代(陰)を経験し、その間に培ったものが確かにありました。しかし総裁選の有力候補と見られる「陽」の時期が訪れたとき、その陰で培った言動がブーメランのように返ってきてしまいました。陰を次の陽につなげるどころか、過去の影が足かせとなったのです。
一方、新浪剛史さんも経営の世界で大きな成功(陽)を収めた人物です。ところが、彼にとっての「正義」であった「成功を目指すこと」が、周囲にとっては押し付けや過剰なメッセージと映ってしまいました。さらにご自身の行動だけでなく、社会に対して強く価値観を押し出す行動が、受け取り手からは「押し付け」と映り、反感を招いていたのかもしれません。
陰陽の本質をどう受け止めるか
両者を見ていて解る事は「陽は永遠には続かない」ということです。
陰は必ず訪れるし、陽の中にもすでに陰の芽は潜んでいる。
大切なのは、陰を恐れず、「そういうもの」と受け入れて静かに積み重ねること。
陽のときにも「陰は必ず来る」と意識して、次に備えておくこと。
成功者であってもこの自然のリズムからは逃れられない。むしろ名声や地位が高いほど、陰陽の循環は大きな影響を及ぼすのかもしれません。
例えるなら筋トレ
たとえば筋トレをすれば、必ず筋肉痛がやってきます。
痛みは辛いものですが、それが正に「陰」の時間です。筋トレで筋繊維が傷み、回復する過程を経るからこそ、より強い筋肉がつくられていきます。
つまり、筋肉痛(陰)は避けられず、しかし必ず治り、回復と成長(陽)へとつながります。同時に筋トレをやめるとすぐ筋肉は落ちてしまいます。続けなければなりません。筋トレを続ける限り、常に筋肉痛が付きまとうのです。
陰も同じ。嫌がらず、「そういうものだ」と受け止めて黙々とできることを続けることが大切なのです。
私達が学べること
陰陽も同じです。陽のときにも陰の影が潜んでいます。
陰と陽は常に循環しており、どちらかが永遠に続くことはありません。
大切なのは、陰を恐れず受け入れる姿勢と、陽にいるときにこそ次の陰を意識して備えることです。
まとめ
陰を嫌がっても、無理に抜け出そうとしても、流れは変わりません。
繰り返しますが、 陰の後には陽があり、陽の後には陰がある。それは誰にとっても避けられない循環です。
だからこそ、「陰の時期はそういうもの」と受け入れ、できることを黙々と続ける。
その積み重ねが、次の陽を迎える土台になるのです。
そんなことを石破首相と新浪氏から思いました。

