報道によれば最近の若者は忘年会に行きたがらないそうです。実は私の会社の若手にも当てはまりして、日ごろから「仕事帰りの一杯」を誘ってもそれとなく敬遠してきます。
若者とベテランとの接点が減る事による弊害はいくつか考えられます。
会社側の視点で一番大きな弊害は技術や文化の継承ができにくくなるという事だと思います。
ノウハウや経験は飲んでる席で年寄りの昔話を聞きながらでないと、理解できない事もあるのです。
私もそうやって先輩方とつまらない酒を飲みながら聞いた仕事のノウハウが後になって非常に仕事の役にたったという経験があります。
逆に若者側から見て世代を超えた飲み会をやらない事の弊害は「助けてくれる味方を増やす機会を失う」という点があります。
(若者には解らないでしょうが)忘年会や飲み会は実はベテランの高齢者の方が気遅れしている物です。そんな席で日ごろあまり接点のない若者が話しかけてくれたり、お酌してくれたりすると(態度にはだしませんが)実はかなり感謝してしまう物です。
そんな若者に対しては後日「こっそりとミスを隠してやる」「多少無理な事を依頼されても了承してやる」という事が起きるのです。だから若者側がオッサンを拒否すればするほど、自分達にとって不利益なのですが若いうちは絶対に気づかないでしょう。
とにかく忘年会を若者が敬遠してくれるお陰で、忘年会に行かなくていいのだからありがたいと思っているオッサンは多いと思います。
私もその一人です。
先日も会社で「最近の若者は忘年会にあまり行きたがらないそうだから、今年は忘年会は中止にしよう。もしどうしてもというのなら、お昼休みに皆で鰻でもどうだね?」と言っておきました。従業員達も妙に安心した顔で「昼ならいいです。今年はやめておきましょう」と言ってきました。
WINWINです。