今回の新型コロナウィルスの流行による「緊急事態宣言」ですが
これも本来は入念な検証がされなければいけないのですが、残念ながら難しいと思います。おそらくですが「ダイヤモンドプリンセス号」の事、その時の海外向けのマスコミ対策の事も検証される事はないでしょう。
ついでに言えば中央マスコミの報道姿勢も検証される事はないでしょう。
なぜこれができないかと私なりに言うと、「検証」をするという事は「成功に貢献したのに裁かれる人」を作るという事だからだと思います。
「武士の情け」の心を持つ日本人はこれが大の苦手で、これは前述した農耕民族にもつながる事なのでしょう。
若いころむさぼり呼んだ「司馬遼太郎」の本にもそんな事が書いてありました(どの本は思い出せません。「坂の上の雲」だったか、「明治という国家」だったか・・・)。
日露戦争での奇跡的な勝利の後、正確な記録を作ろうとしたら出来なかったんだそうです。
皆が庇いあったりして。だから検証ができず、これが後の太平洋戦争の敗北につながるという事が書いてありました。
政治の分野でも国民から見て「なんで?」という事が沢山あります。消費税減税だってそう、従軍慰安婦問題での宣伝の下手さもそう。
前任者の過ちをあぶりだせない事が、行動の修正ができない大きな理由となっています。
それを嘆いていても仕方がない。
私たちの国には良いところが沢山あって、その良いところの裏返しが悪いところになります。悪いところを直そうとすると、せっかくの良いところがおかしくなってしまうかもしれません。
私たち中小企業経営者はそんな社会の良いところと悪いところに理解しながら、打つ手を考えなくてはいけません。
ただ、自分の会社に関しては「検証」と「行動の修正」を忘れないようにしましょう。
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