ジャニー喜多川氏の報道に接して時宗の踊念仏が思い浮かんだので日記にしてみました。

昨日、かのジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏が亡くなれたとの事です。

数多くのアイドルグループを成功させた実績はあまりにも有名です。

 詳しくネットで調べてみると1931年ロサンゼルス生まれとあります。

日本に来日したのは朝鮮戦争に関係するらしいので、戦前のアメリカ西海岸で少年時代を過ごしたという事は、太平洋戦争の時は日系人強制収容所に入れられていた筈です。

 もしかしたら日本に永住した理由もその辺りの理由もあるのかもしれません。

いろんな苦労があったんだと想像します。

さらにネットで経歴を調べてみて知ったのですが、喜多川氏は軍歴も持っていたようです。朝鮮戦争に従軍し半島で子ども達に英語を教えていたそうです。このように占領地で民政に従事する事は現代の私たちには想像がつかない危険を伴う立派な任務に違いはありません。まさしく激動の人生ですね。

個人的に興味を持ったのは、お父さんがアメリカで真言宗系の僧侶だったとの事です。真言宗はあまり詳しくないのですが、大きく広げて仏教全体を見てみると、まず飛鳥時代に日本に伝来し、時間をかけて貴族階級から庶民へと広がっていきました。当然ながら各宗派に分かれて行ったのですが、その中の時宗という「一遍上人」を開祖とする一派は「踊念仏」という歌と踊りを中心とした活動で全国を行脚し庶民に布教したと教科書で習いました。調べてみたら、河原や人が集まるような場所に小屋を作ってそこで披露もしたという情報もあります。現代の大衆芸能のほとんどはこの時宗の踊念仏にルーツがあると断じる人もいます。宗教勢力としての拡大も凄くて江戸時代の初め頃には全国にお寺が無数にあり、お寺の数としては一番多い宗派だったそうです。

なぜか、全国的な芸能活動を展開し、沢山の女性ファンに大きな娯楽を提供してきたジャニーズ事務所と重なってしまいます。

そんな訳で、ジャニー喜多川氏が僧侶のご子息として生まれたという点に何か不思議な縁を感じてしまいました(ちょっとこじつけが過ぎるとは思いますが)。

(檀家制度が制定されると、時宗のお寺は何故かそれを拒否して急速に減少していきました。今はあまり数が多くありません)

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