拡大版G7サミットには中国が必要─ロシア外務次官=通信社
記事内容はタイトルの通りです。「ロシアのリャブコフ外務次官は4日、年内に予定されている拡大版主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)でのロシアの役割について、ロシア政府は議長国の米政府と協議していないとした上で、中国も拡大版G7サミットに参加すべきとの考えを示した」との事。
国連やその他国際機関の代わりになる新たな組織を模索している(と思う)。
以下は私の想像なのですが、今回の新型コロナウィルスの流行で「国連を含む主要な国際機関は問題解決にはあまり頼りににならない」という事が露呈したので、それに変わる新しい仕組みを世界中がいろいろと模索している所なんだと思います。
新型コロナウィルスの流行拡大から自国と国民を守るため、世界中の政府や医療関係者が頑張った中で、国連(UN)やWHO(世界保健機構)はあまり目覚ましい活躍をしたとは言い難いものがあります。
特にWHOに関しては一番活躍して欲しかった時なのに、世界中から「?」の視線を浴びる事になってしまいました。とくにテドロス議長の二転三転する発言と自身の過去の発言すら否定する態度には誰もが呆れました。
これからは「真実」を普通に尊重できる国々だけで対策を決めたいと考える事は当然だと思います。
G7を拡大強化したらどうか?
で、それに変わる仕組みとして、少なくともG7参加国の人ならば誰でも「G7を拡大強化したら?」という事を考えるでしょう。
そもそもG7とは東西冷戦時代に西側陣営の国々、英米仏独(西)日本のG5としてスタートする予定でした。そこに呼ばれてないイタリアが参加した事と、カナダを混ぜた事でGとなりました。一度はロシアが参加してG8になったものの、欧州諸国と対立して呼ばれなくなり今日にいたります。
トランプ大統領が拡大を提案。
そこでトランプ大統領が次のサミットで拡大を提案しました。
ロシア・インド・オーストラリア・韓国を加えていきたいとの事。オブザーバーではありますが、これに参加できれば国際的な地位は大きく上がる筈です。
と同時これでは明かな中国包囲網です。
そこでロシアは中国を混ぜる事を提案。
対中国の問題だとしたら、ロシアは簡単にアメリカの味方に着くわけには行きません。
ギリギリまで態度を鮮明にしないのと同時に、医療問題も含めてあてになる国だけで国際機関を造ろうよという話なら参加しない訳にもいかないという所が本当でしょう。
ヨーロッパの思惑
もし「国際問題に対して連絡調整をする新しい機関を造らない?」という事だと「フランスとドイツとイタリアは呼ばずにEUで2か国くらい読んだら?」という事は誰でも考える事です。しかしこれらの3か国は自分達の脱落だけは避けたいところでしょう。そんな理由もあって、G7の拡大には好意的ではありません。
今後どうなるか?
今後どうなるかは解りませんが、私の想像ではG7は結局そのまま残し、その枠組みの中で保健衛生や自然環境+文化財知財保護等の問題を話あって行く事になると思います。つまり今まで通りです。
結局のところ、ホントに世界の主要国だけを集めたところで「話が一切纏まらない」という事態になる事は明かな気がします。結局ある程度、意志の統一を図れる国だけで方針を決めて、他の主要国を説得するというパターンがくりかえされるのだろうと考えます。
以上は全くの想像です。
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