テレワークと休校で得られるものもある。

今回のコロナウィルスによる非常事態宣言でたくさんの混乱が起きています。

もちろん早く終息してほしいのですが、時折「もしかしたら、これは将来に良い影響を及ぼすのでは?」と思う事があります。

例えばテレワークで親が働いている姿を見るという体験を多くの児童が得たことです。

テレワークと学校の休校が重なった事で起きた現象ですが、この体験は必ず社会に良い影響を及ぼす事でしょう。

ノートパソコンに向かって真剣な顔で報告をしたり、受けたり、作業をしている姿を、近くで遊んでいる子どもは必ず見ているものです。

この体験をした子どもは後に多少不良の友達に囲まれても、社会から踏み出しそうな最後の一線は越えずにまた戻ってきます。

これは実体験に基づいています。私は両親が働いている姿をみて育ちました。

商工業地帯に住んでいたので、周囲にも同じような子どもたちが多かったです。

そして世代的には「校内暴力」が盛んな世代でした。不良になって非行にはしった者、不良になりそうでならかった者、非行に走りかけたが途中から不良をやめた者、犯罪者になって刑務所に入った者などサンプルデータはたくさんあります。

その中で親が働いている姿を見て育った者は男女とも無事社会人になった事例が比較的多いようです。

いくら「不良がかっこいい時代」でも「親が苦境にたたされる」と言うところに思考が及べばどこかブレーキがかかるものなのです(私もその1人かもしれません)。

今、無事に育っているお子さんも決して将来安心とは言えません。

官僚やラガーマンが麻薬で捕まったり、パイロットがアル中になったり、エリートの汚職や医者が性犯罪を犯す事は珍しくありません。

もが犯罪の誘惑にかられる時があります。

そんな時に歯止めになるのは、自分に行動が周囲に及ぼす影響を想像できるかかどうかです。子どものうちに親が働いている姿を見たことで、これからはその光景を常に頭の片隅に起きながら育っていく事になります。この事は将来、道を踏み外しそうな状況になった時に大きな助けとなるでしょう。

もちろん、会社の仕事を自宅で行うのはかなり大変です。そもそも普通の会社員の自宅の間取りは子育てをするようには出来ていません。最小限の書斎を持っている人も少ないでしょう。でもこの日々は絶対に将来の力となります。

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