日本の社会人は勉強していないんじゃない。役に立つ学校がないだけなんだと思う。

  日本の成人の勉強時間は諸外国の中でもかなり少ないそうです。
例えば25歳以上の社会人が短期高等教育機関に入学する割合はOECD諸国の中では最下位だそうです。

 

1位がスウェーデンで54.2% 2位ニュージーランド53.7% 3位ドイツで46.3% で日本は3.2%なのだそうです(ソースは忘れたがネットに沢山転がってたデータです)。以下これについて論じます。

 

二つの事が考えられます。

 

①日本人は仕事に関する勉強は「仕事」と思っているのでいちいち「勉強している」ととは思わいない。
②社会人の高等教育機関での学習を勉強とは考えていない。

 

①についてですが日本人は「会社が倒産しないように、発展するように」と頑張ってはいるのだと思います。日本の大企業や一流企業で働く人達の会社への忠誠心はなんだかんだ言っても未だに他国よりは強い筈です。当然ながら仕事に関する勉強を真面目にしている人は沢山いるとは思うのですが、その場合本人は「勉強している」とは思わず「仕事をしている」と思っています。
 
上記のOECDのアンケートですが、そもそもの前提として「海外はインテリ層の転職が普通」という社会ならではの「(社会人の」高等教育機関」なのではないでしょうか?
つまり他国と日本では「社会人の勉強」という言葉の意味が違うのだと思います。

 

現在の日本で官僚とか超大手企業に入った人は転職なんて普通は考えないですよね。
「独立」するとか「実家の家業を継ぐ」とかなら話は別ですが。

 

つまり日本の高等教育機関が「日本の普通の社会人(転職を考えていない社会人)向けの高等教育」に対応していないという事の現れだと思います。

もしも既存の日本人にとって有益な高等教育機関があるならそこは大盛況でしょう。

と考えたところで話は②に移ります。
そもそも高等教育機関とは何を意味するかと言うと、当然ながら大学以上の機関の事になります。転職を考えない日本人の間ではおのずと社会人になる直前の学歴が最終学歴になります18歳~19歳の時点で選んだ大学がその人のスペックとして評価基準となります。
そして就職してしまえばそれぞれの職場内で個人の能力を全て学歴で評価する事はあまりありません。もちろん就職する前の就職活動の時点では大学ごとの有利不利はありますが、さほど学歴差別がない社会と言えると思います。

 

という訳で結論は
・日本の社会人は勉強していない訳ではない。
・ただ勉強という概念が他国と違う。
・学校が職場に対応していない。
・そもそも学歴差別が少ない社会なので社会人になってから進学しても意味がない。

 

という事が言えると考えますが、今のところそこで問題が起きている訳ではないので、特に提案がある訳ではありません。

 

(補足)
ちなみに私は社会人になってから大学院に通った事があります。そこで知り合った知人のほとんどは大学教員になる為に学位を必要としていた人と、外資系企業で働き続ける為に自分のスペックを強化しようとしている人達で、お役人や日本の大企業の人達もいるにはいましたが少数でした。そんな経験もあってこの記事を書きました。
(ぜんぜん関係ない話だけど、あの学校は綺麗な人が多かったなぁ)。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました