(中小企業経営者として日経新聞の読み方)
先日、日経新聞は電子版で読むほうが便利と書きました。今日は具体的な読み方について書きたいと思います。あくまで私の主観です。
まず1面。ここは熟読します。一応ここは読んでおかないとその日の大きなニュースを読み損ねた事になります。
新聞は全ての記事が直接自分の役にたつ訳ではありません。ただ点と点を繋いで線や図形ができるように、いくつかの記事に書かれた情報が繋がる事で、自分にとって大きな情報になる事があります。その意味でも1面のコラム「春秋」も含めて全て読みます。
次に2面。「総合政治面」です。よく政治評論家とか経済評論家によってはこのページに対してい批判的な事を述べたりする事があります。「政治」のページでもあるので、意見はいろいろあって良いのですが、世の中のトレンドをつかむ為にもここは読んでおくべきです。
賛同するのも、反対するのも、政策の深読みをするのも自由ですが、ちゃんと新聞を読んでおく事で「自分の意見」に説得力が増すというものです。
次に3面。紙の新聞だったら2面と同じ見開きページです。興味がなくても読みましょう。さっと読めば10分かかりません。毎日読み続ければ1か月後には必ず自分の力になります。
次に4面。「国際面」です。ここはじっくり読み込むのも、見出しだけ流すのも好き好きですが、私は読むようにしています。酒場で国際政治を語る時等に、ここを読んでおくかおかないかで、大きく説得力が変わってきます。ネット記事だけだとどうしても「情報の摘まみ食い」になってしまいます。ここを読む事で
「ネットではいろいろ言われているけど、新聞にはまだ書いてない話なんだけどさぁ」
とカッコよく話をする事ができます。そして反対意見の相手を説得する時は逆に
「君の言ってる事はただの噂だろ? そんな事まだ、新聞に書いてないじゃん」と言うだけで優位に立てる事もあります。
この2つのセリフは矛盾するセリフですが(笑。
次に5面。「企業面」ここからは読み飛ばしです。自分に関係ある企業や産業の事が乗っていれば詳しく読みますが、見出しだけを、読み飛ばすだけもいいでしょう。
あとは「オピニオン」「スタートアップ」「広告」「科学技術」「法務」「経済教室」「医療・健康」「教育」「18歳プラス」「地域総合」「テレビ欄」「スポーツ」と興味のある記事以外はタイトルを読めばOKだと思います。
(日経新聞は終わりの「社会面」と「文化面」こそ必ず読めば、「新聞離れ」を防げる)
そして「社会面」と最後の「文化面」。ここはつまらなくても全部読んでおきましょう。日経新聞って読む癖を付けておかないとだんだん読まなくなるんですよ。どうしても「仕事」として読む新聞なので、一度読まなくなると「読まなくても何とかなる」という変な安心ができ、そのままアッという間に数か月が経過という事になってしまいます。
若い人だけではありません、ベテランもそうだし、引退した人もそう。
あっと言う間に読まなくなり、気付けば「情報」から相当に疎い人になってしまいます。
そうならないためにも「社会面」「文化面」は必ず読むようにしておきましょう。前述の読み飛ばしてもいいと書いた「医療・健康」でも「地域総合」でもなんでもいいのですが、とにかく仕事に直接関係ないところを必ず読む癖をつけた方がいいと私は思います。
中小企業経営者は、特にそうです。四六時中仕事をしているし、休日出勤も珍しい事ではありません。そんな時、どうしても「仕事」として読む日経新聞が嫌になる時はあるものです。それはそれで仕方がない事ですが、そんな時はせめて文化面や社会面だけでも必ず読むようにしておくと、また日経新聞を読む習慣を簡単に取り戻す事ができます。
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