今日の日経ニュースでマスクの路上販売が増えて警察が対応に苦慮しているとありました。
「相次ぐマスクの路上販売 警察、対応に苦慮
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2020/5/6 11:30 (2020/5/7 6:36更新)
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記事の内容はタイトルの通り、路上でマスクが販売されているそうで、1箱(3500円)位で売られていると書かれています。
実は私の周囲でもこの路上販売が行われていました。値段をみるとだいたい記事と同じような値段で売られていました。
抱え込んでいた在庫が放出されたのか、あらたに輸入されたものが入ってきたのかは解りません。
マスクについては過去にも記事に書いていますが(4月25日)、過去の日記で国産のマスクは1枚あたり50円超が相場になるだろうと書きました。根拠は記事に書いたとおり、商工会議所や各事業組合等で会員優先で購入した時の価格がだいたいその価格だったからです。
新型コロナウィルスの流行でマスクが不足した3月に緊急で製造された国産品です。このこの1枚50円強という価格が適正な利益が乗せた価格なのでしょう。
だからニュースにある3500円では高いです。よほどの事情以外は買わない方が良いと思います(何か事情があるのなら仕方がありませんが)。
買わない方が良いという理由はもう一つ。
今回の新型コロナウィルスの流行が終息しても、またいつ再流行が起きるかは解りません。
その時に今回のようなマスク不足が再発するような事は絶対に避けなくてはなりません。
その為には国産マスクの製造ラインを止めてはいけません。つまり皆で国産品のマスクを購入するべきです。
もし「どうせ材料は輸入品なんだから、また非常事態が起きたらすぐに品薄になるさ」と言うなら、材料の備蓄代を上乗せしてもらってでも国産品の製造にこだわるべきだと考えます。
大手のドラッグストアもディスカウントストアもぜひ、国産品の流通にこだわって頂きたい。私も流通業に従事しているから解るんですよ。歴史ある流通業ならだいたいどこの会社の歴史にも創業者が時代の裏をかくような仕入れをして、それが発展の起爆剤になったというエピソードがあるものです。今回もいち早く廉価にマスクを生産できる国から仕入れて店頭に並べる事で日頃鍛えたセンスを見せたい事でしょう。
その心意気は良い事です。
常に時代の裏をかく感性が流通業者には必要です。
ただ、それはあくまで短期的な動きに対してです。今回のマスクに関しては長期的な視点で「国産マスク以外は売らない」としてもらいたいと思います。
本当は政府や行政機関がそのような方針を打ち出してもらいたいのですが、それは期待できません。