中小企業の社長のゴルフ 注意点、許される事。

過去の記事で「中小企業の社長にとって、ゴルフはとても良いものだ」と書きました。その事に変わりはないのですが、今回の記事では注意点を書いておきます。

中小企業の社長にとってのゴルフとは?
中小企業の社長の趣味について書きます。 社長の趣味と言うと誰もがゴルフを連想します。私の周囲の中小企業の社長達も趣...

最初にポイントをまとめておきます。

1 身の丈にあった楽しみ方をする
2 仕事でラウンドする場合は「必ず仕事の役にたつ一日にする」と心に誓う
3 私的なゴルフは絶対に領収書を切らない。
4 平日のラウンドは許される。
5 会員権は持つなら早めに買う。

以下にご説明します。

① ゴルフも投資。身の丈にあったお金のかけ方をする。

ゴルフは道具だけでもかなりの投資が必要となります。最初は中古品を購入したり、不要になった人からもらったりして始める場合が殆どでしょう。しかしすぐに新しいクラブが欲しくなるものです。「新しいクラブが欲しくなる」という事は悪い事ではありません。シャフトの硬さ、クラブの重さ等が自分に合わない場合は早めに買い替える事も1つの手です。

今は中古品市場が充実しているので、うまく遣り繰りすれば、新品を買うよりもだいぶ安い投資で済みます。

が、あまり頻繁に買い替えすぎるのも困りものです。

ゴルフは「その人の仕事ぶりが出る」と言います。中小企業の社長にとっては「投資の決断」こそが能力の発揮場所です。設備投資の上手い社長になりたいものです。

②仕事のラウンドは「必ず仕事の役に立つ一日にする」と心に誓う。

仕事でゴルフに行く場合は当然ながら会社の支払いで行く事になります。ですから遊びではありません。投資です。必ず成果を会社に持って帰るべきです。

「情報」「新しい発想」「ネットワーク」等、得られる事は沢山あります。すぐに役に立たない事でも遠い将来には役に立つ事だってあります。

ただ、ある種の「気合い」をもってラウンドに臨まないと、それらには気づく事すらありません。

それから後ろ指を差されるような行動にも注意せねばなりません。「スコアを誤魔化す」なんて持っての他ですが、疑われるような行動もとらない事です。高いラウンド料を払って、会社の評判まで下げるような事は絶対に避けねばなりません。

③私的なゴルフは絶対に領収書を切らない。

中小企業の社長としては仕事で行くゴルフなら領収書をもらって会社の経費にしても良いと思います。ですが私的な関係でのゴルフでは領収書をもらって会社の経費にする事はやめた方が良いと思います。

中には仕事の関係なのか遊びの関係なのかは判断がつかない場合もあります。

例えば、友人だったけど仕事のやり取りもするようになったとか、最初は仕事の関係として知り合ったけど、何となくウマが合い殆ど友達同然の関係になった場合もあります。

どちらの関係も素晴らしい事ですが、そういう人とのゴルフが「仕事」なのか「遊び」なのかの判断は難しいところです。

もし判断基準をつけるとしたら「その人とゴルフをしないと次の仕事がもらえないのか?」という点で考えると良いでしょう。もしゴルフをしなくてももらえる仕事だったら会社の経費にする事は思いとどまった方が良いと考えます。

会社のお金を遊びにつかう事は避けた方が良いと思います。

逆に「仕事で知り合った関係だけど、もう友人だから自分のお金でラウンドする」と決めたら思いっきり楽しむゴルフにすれば良いのです。

私の身近で実際にあったゴルフ好きの名門企業重役の末路

これは私の周囲で本当にあった話ですが、ある名門企業の役員になった人はゴルフを通じた接待攻勢の受け続けている間に金銭感覚が狂ってしまい結局は会社のお金に手を付けてしまいました。結局その人は会社を辞めさせられる事になってしまいました。

よくある話しのようですが、実際に周囲で起きると唖然とさせられてしまいます。

以上です。なんだか説教臭いというか、つまらない話ばかりになってしまいました。これではあんまりなので最後にもう二つ書き足しておきます。

④平日のラウンドは許される。

意外に思われる事でしょうが、自営業者や中小企業経営者の場合は会社の稼働日に私的なラウンドをする事は問題ありません。もちろんあくまで仕事に支障をきたさない範囲内のお話です。経営者は基本的に休日も働いているのですから、平日に少しは遊んでも問題はありません。前にも書きましたがどこまでが仕事の付き合いと言っても、どこまでが私的な付き合いなのかは線引きは難しい物です。ですから仕事に支障をきたさない範囲であれば平日にゴルフに行っても問題はないと私は思います。仕事関係のコンペが平日に開催される事もよくあります。ですから平日に私的なラウンドをしても良いのです。

その場合の注意点

ただし、その場合は注意事項があります。できるだけ近い場所のゴルフ場にしましょう。時間も早い時間のスタートにし、早い時間に終了してその足で何食わぬ顔で会社に出勤しましょう。ラウンド後の入浴も我慢しておきましょう。

ゴルフに行った事は当然会社には内緒にしておくべきです。せいぜい「半日あけるよ」あるいは「半休もらうよ」くらいにとどめるべきです。

理由は「仕事関係の会合」で充分です。普段からキチンと働いていれば、従業員も文句は言いません。もちろん前に書いたように、お金の事だけは別です。「遊びは自分のお金」で。自分が経理をやっていても同じ事です。

⑤会員権は早めに持ちましょう。

ゴルフ場の会員権は早めに買っておく事をお勧めします。会員権というと「採算が合わない」「いろいろなゴルフ場に行っている方が楽しい」という事がよく言われます。

確かに会員権の取得には安くても200万円以上はかかります。郊外でも少し良いコースになると400万円位する事に珍しくありません(それでも安い方です)。

取得した後も、年会費が3万円~6万円はかかります。

それらの投資の元を取るとなると年間何ラウンドするんだ?という気持ちになる事は理解できます。

でもそれでも会員権を取得するメリットはあります。

まず公式ハンディがもらえますし、月例会にも1人で参加できます。月例会は大きいゴルフ場ならハンディキャップ別に開催されるので、例えスコアが100前後の人でも楽しく参加する事ができます。ラウンドしなくても週末に会員権を取得したゴルフ場の練習場で堂々と練習し、パターをじっくり練習する事もできます。

それから仕事にも役立つ事例が多いようです。私の知っているある工務店の社長さんは、お客様のお医者さんに勧められるままに会員権を取得しました。そのお医者さんに誘われるままに会員になったコースでラウンドをしている間に、さらに医者仲間を紹介される事になり、今では病院関係の改修工事や医者の邸宅を新築する仕事を沢山得ています。

そういう事例もあるので知り合いから会員権の取得を進められたら予算の許す範囲で購入を検討してもよいかもしれません。

投資金額に対しての採算性を考えると早めに買う程、採算が合うと言えます。

 

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