中小企業経営者の「働き方改革」

「働き方改革」にどう対応するか?

この半年間は周囲の経営者仲間が集まると、必ずこの話題がでると思います。

国からは「柔軟な働き方ができる環境づくり」とか「ダイバーシティの推進」とか「ハラスメント防止対策」「再就職支援と人材育成」など様々な方針がでていますが、

中小企業経営者の話題は「非正規雇用の待遇差改善」「長時間労働の是正」「賃金引き上げと労働生産性向上」に集中します。

「あなたの会社はパートさんの待遇どう改善したの?」

「従業員、働き方改革で何かいってこない?」

「残業どうするの?」

全国の食堂や居酒屋さんでこんな会話が飛び交っている事と思います。

私(神奈川県の中小企業経営者)の周囲もそうです。

私の経営する会社も非正規雇用のスタッフの働きに依存している業態なので、重要な問題です。

今までは時給制のパートさんは休みたいときに休んでもらっていたので、有給などある訳もありませんでした。これからは規定の時間を働いてもらった規則的に出勤しない時間にも給料を払わねばなりません。

最低時給も1000円近くなり、さらにその出勤しない時間について払う給料を考えると実質の時給は1000円を超える金額になる事でしょう。

お金だけを考えると頭が痛い話ですが、ここは乗り切らねばなりません。

従業員さん達から「うちの会社は働き方改革についてどう考えているの?」という質問が来る前に、経営者側から「法律が変わったから、待遇がこう上がりますよ」と伝えていかなければ従業員から経営者への信用なんて生じる訳がありません。

わが社も労務士さんと相談しながら、就業規則と体制を改善したところです。

同時にこれからも続く人件費上昇に備えて、いくつかの対策を練っています。効率よく業務を進められるように知恵を絞り、事業内容や業務内容もある程度の選別をしなければなりません。

このblogで何度も触れている「Excelの学習」(社長である私が自発的にExcelのスクールに通っているというお話)も、事務仕事の効率化に大きく役に立ちそうです。

冒頭に書いた経営者たちの会話が続くと大抵の場合こういうセリフが出てきます。

「(国は)うちの会社に廃業しろって言うのか?」

このよなセリフを吐きながら憤る経営者は珍しくありません。

言いたくなる気持ちも解りますが、私はそうは考えないようにしています。

経営は環境の変化に合わせて手を打っていく事です。

そしてうまく行った時には楽しい事が沢山ある。それが中小企業を経営するという事です。

 

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