中小企業経営者とサーフィン 時間編

はじめに

以前このブログに「中小企業経営者の趣味としてのサーフィン」について、記事を書きました。

中小企業経営者とサーフィン
週末は知人とサーフィンに行っています。 お互いの家族の事や仕事の事を話しながら凪いだ海をひたすら波待ちで...

その記事のアクセス数が上々なようなので、先日はさらに「サーフィンについてかかるお金」についても記事を書きました。

中小企業経営者とサーフィン お金編
過去に「中小企業経営者とサーフィン」について書きました。 そのページのアクセスが伸びているようなので今日は...

その記事もアクセスがあるようですので、今日は中小企業経営者がサーフィンにいく「時間」について書いてみます。

実際に平日にサーフィンをしている社長は沢山いる

実は海岸沿いの駐車場に行くと「会社のロゴや名前」が入った車が沢山駐車されています。中にはまさにサーフィンボードを下している光景にも遭遇します。

もちろん平日の昼間です。殆どが失礼ながらあまり大きくなさそうな自営業っぽい社名です(わが社と同じです)。当然ながら社長さん達でしょう。さすがに従業員が仕事をさぼってサーフィンをやっている例は少ないでしょうからね。

なぜそのような事が可能で、そして許されるのでしょうか?

なぜ平日にサーフィンが許されるのか?(言い訳かもしれませんが)

 中小企業経営者がなんで平日に海に行っても許されるのか?と言えば、それはもちろん日頃から平日や休日に関係なく働き続けているからです。だいたい中小零細企業の日常なんて曜日は一切関係ないものです。では一切休みなく働いているのか?と言えば、それがそうでもありません。

 どちらかと言うと曜日に関係なく、仕事の合間に休み、気分転換もしっかり行うのです。

理想は、会社勤めの人が働いてる時に時間休み、会社勤めの人が休んでいる時に働くのです。そして仕事の中に遊びを見つけ、遊びの中に仕事を見つける。これです。

もっともここまで理想的には行きませんが(笑。

そんな訳で、皆さん「この時間に仕事を抜けていく」と決めて、仕事を調整して抜け出してくるのでしょう。もちろん会社の従業員には解らないように。

賛否はあるでしょうが、私はそれで良いと思っています。あくまで海が近い場合だけですけど。

土日祝日は湘南等のポイントは大変混雑。

 だいたい土日のサーフィンポイントは大変混雑しているので、空いている平日にサーフィンができるなら、それはとても効率が良い事ですね。また休日に家族サービスをしなければならない時も当然あります。

ちなみに私の場合

 私の場合、会社から海(鵠沼海岸)まで40分くらいです。

「海に近い」という程でもありませんが、フラッと行ける距離ではあるので、仕事の途中に行くことができます。もちろん従業員には内緒です。ただし、万が一事故に合うという事もあるので、波が高い時や風が強いとき等は控えます。比較的に波と風が弱い時を選んで行っています。

海に入ってしまえば基本他人の目につかない。だから会社にバレない。

  一度海に入ってしまえば、他人の目に触れる事はありません。誰も知っている人なんていません。だから職場にもバレる事はありません。前述の社名の入った社用車で来ている社長さん達も従業員が絶対に見ない場所を選んで来ているのでしょう。

同時に海に入れば手元にスマホがある訳ではないので、完全に情報を遮断する事ができます。

何時間サーフィンしていいのか?

通常サーフィンと言えば、海に入る時間は1回2時間です。(だいたいサーファーの会話で「1セット」と言えば2時間。若い人だと3セット位やる人もいるそうです)。

ですが、平日仕事を抜けていく場合、海に入る時間は40分位を心がけています。それ以上ですと、会社に戻った後眠くなってしまいますし、仕事ができなくなってしまいます。多分他の社長さんも同じくらいでしょう。海に着いたら20分以内に準備、海から上がったら20分以内で後始末。だいたい1時間くらいの完全犯罪ですね(ニヤリ。

戻った後はいそいそと仕事をします。これでまた頑張れます。

ただし注意点もある。

もちろん注意点はあります。以下にそれらを列挙します。

毎日行くのはダメ。

まず毎日行くのはダメです。サーフィンに行ける頻度は様々でしょうが、どちらにしても「たまには許される」というだけの話です。「そろそろ良いかな?」と思った日だけに留めています。

少し海に入るだけで途轍もなくリフレッシュした気分になれます。

従業員達や取引先には絶対にバレてはいけない。

 当たり前ですが平日に行く場合には従業員にバレてはいけません。

勤労意欲を下げるに決まっています。私の場合も社内にいる家族には伝えてますが、従業員には絶対にバレないように気を付けています。

取引先にも同じです。「あれ?日焼けしてますね!」と言われたら「仕事焼けです」と答えておきましょう。

バレない為にはどうするか?

私は抜けられるような口実を考えてあります。

会社とは別にもう一つ仕事を持っているので、「その用事で外出する」という素振りを発散してから外出しています。

また、日頃から仕事関係の「冠婚葬祭」「各種会合」等には平日でも参加しているので、そもそもバレにくいという事もあると思います。

不自然にならない為にはどうするか?

さらに「今日は別の用事があるから、朝は遅くなるよ」「午後早く抜けるよ」「昼前後だけは連絡が取れなくなるかもしれない」という程度の事は伝えてあります。これで大丈夫です

普段から一生懸命に働いておく。

当たり前の事ですが、その為に、普段から一生懸命に働いておくべきです。前述のように土日休みもなく仕事があれば働きますし、従業員のフォローも積極的に行います。家族と休日に外出した後も帰宅したら、職場に一回は行きます(これは中小企業経営者としては珍しい光景ではありません)。

土日以上に危険行為には注意する

海に入ったら、いつも以上に謙虚さと譲り合いの気持ちを持ちましょう。事故や怪我にはいつも以上に注意しなければいけません。

誰かと接触してトラブルが起きたとしても解決している時間はありません。また怪我等をしても病院に行っている時間はないのです。

コンディション(波の高さ)が良すぎて自分のレベルでは無理そうだと思ったら、浜辺で上級者の見学だけに留める自制心が必要です。

日焼け止めを必ず持参

日焼け止めクリームは必ず塗りましょう。真っ黒な顔で帰社したら社員たちにバレバレです。必ず塗りましょう。それでも少しは「日焼け」をしてしまうものですが、社員達から「黒いですね」と言われたら、「焼けやすい体質なんだよ。今日は渋滞中でも日差しが入ってきたから」程度に応えておきましょう。

道具は見られてはいけない。

ボードやウェットスーツは絶対に従業員に見られてはいけません。解決方法としては会社とは別の場所に保管しておくことです。もしそんな場所がなければ前日に車に積み込んで、決行の日は早朝に従業員には見えない場所に車を移動。夏なら屋根付きの有料駐車場等に車を移動(炎天下の屋外に駐車だと道具を壊してしまいます)。

「あれ?社長の車は?」と聞かれたら「ちょっとバタバタしてたんで、有料駐車場に停めたままなんだよ」とシラを切りとおしましょう。

ふざけた事を書いているようですが、

仕事をしていれば、ストレスが限界になりそうな事はあるものです。それでもストレスよりも働くメリットの方が大きいから皆働くのです。

中小企業の経営者なんて大企業の社員から見たら、社会的地位はそんなに高くはありません。私もこれまでに「従業員10数名の会社の社長よりも、2万人の会社の一般サラリーマンの方が遙かに地位は高いんだな」と思い知らされる事が何度もありました。

それでも土日も休みなく働かなければいけません。今更転職もできません。

そんな日々の中で月1~2回のサボりで、従業員達に寛容になれ、家族にも優しくなれ、そして再び休みなく働けるのなら、それはそれで良い事だと思います。

ご家族や従業員達から見ても他の事、訳も解らない自治会や青年団等にはまったり、あるいは夜のお店にハマったりするよりは遙かにマシな話です。

まとめ

最近は会社勤めの人でも在宅ワークがあるようですが、それでも仕事を抜け出してサーフィンに行くなんて事はなかなか難しいと思います。今から独立したとしても、よほどの能力と幸運と恵まれた人でもない限り、この環境を築く事は難しいと思います(できるようになる頃にはサーフィンができる年齢ではなくなっているでしょう)。

今日の記事に書いた事は早い時期から中小企業経営に携わって来た者ではないと不可能な事です。自分が抜け出しても会社が廻る。この環境を築くには膨大な時間が必要です。

私もこれが実現した時は海を見ながら自分の歩いてきた歴史と今の立場に心から感謝をし、「絶対に会社を存続させる」と誓いました。

そんな訳でこんな記事を書いてみました。

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