はじめに AIに仕事を奪われる?
先日、AIコンサルタントの会社から勧誘を受けて、彼らとZoomでお話しする機会がありました。どうやらAI活用の研修を斡旋する会社のようです。 話を聞いていて、やっと中小企業のAI活用の方法が解ったので、ここに書いておきます。
そもそも中小企業にはAIに奪われる仕事がない
よく世間では「AIに仕事を奪われる」と言われます。 このような事を聞くと普通に考えて「自分の仕事がAIにとって変わられる」と思ってしまいますね。 でもそうではありませんでした。
理由は 「AIが奪う仕事が、そもそも中小企業にはない」です。
AIに奪われる仕事とは、超賢い人が得意な仕事だった
AIが得意とするような仕事というのはどうやら
・プレゼン資料の作成
・マーケティング戦略の立案
・顧客提案型のコンサルティング などなど
こんな感じの超々賢そうな人の仕事のようです。
でもね、そんな仕事、そもそも私たち中小企業の業務にはほとんど存在しないんですね。
日々の仕事で手一杯!
多くの中小企業は、日々の実務で手一杯。
作業したり、
積み上げたり、
仕分けしたり、
加工したり、
梱包したり、
販売したり、
発送したり、
納品したり、
請求書を見て驚愕したり、
伝票を起こしたり、
振込したり、
アルバイトのご機嫌とったり、
とこんな感じの事で手一杯。
AIが得意そうな、新しい仕事を創出したり、顧客への「提案型営業」に時間を割く余裕がないのが現実。 そんな訳で「AIが活かせるような種類の仕事自体が中小企業にはない」 というのが正直なところです。
では中小企業のAI活用法とは?
業務の内容を話したら、コンサルタント会社の営業の青年もZOOMの向こうで絶句してました(笑。
そんな訳で中小企業にとってのAIの向き合い方としては、
AIは「仕事を取り合う相手」ではなく、「作業の知恵を借りる相手」
と考えた方が良いという事ですね。
そう考えるとAIIは非常に頼りになる存在です。
開き直ってAI使おう!
具体的には、こんな場面での活用方法が友好的でしょう。
・ネット検索の代わりとして、制度や手順をサクッと聞く。
・オフィスソフト(Excel、Wordなど)の使い方を聞く。
・文書やメールの文面を丁寧に整えてもらう。
・頭の整理や、言いづらいことの表現方法を一緒に考えてもらう
等、日々の小さな
「困った」
「めんどくさい」
「やり方がわからない」
「もっと効率の良い方法がある筈なのに」
「誰かに相談したい」
こういった場面で、AIを活用してみたらとてもよく働いてくれます。
ちなみに ChatGPT Plusでのモデル使い分けも理解できました。
ち今回のコンサルタントとの会話では、AIのモデルについても少し教えてもらえました。 一般的に有料会員の「ChatGPT Plus」と言えば「GPT-4o(通称:4o)」ですね。
これを使っていれば、おっさんおばさん達の会話でも得意げに語れる訳ですが、 さらに用途によっては他のモデルと使い分けができるとのこと。
まずモデルと言えば以下のとおり
・GPT-4o:自然な日本語・長文の構成が得意
・o4-mini-high:爆速&格安で、実務の量産に最適
・o3:論理や数式、プログラミングに強いが週100回の制限あり
だそうです。私と私の会社にとってまず重宝するのはGPT-4o。これをを中心に使っていればまず良いようです。 とはいえ同じ料金内で「o4-mini-high」や「o3」も、質問数に制限はありますが補助的に活用できるそうです。
まとめ
AIで中小企業の「後回しにしていた仕事」が動き出す AIに上手にアドバイスがもらえたら、今の仕事を「もっと便利に」「もっと効率よく」「もっと迅速に」と変える事ができたら、とても良い世界が待っているかもしれません。 何か成果を感じる事ができたらそれが私たち中小企業にとってのAIのリアルな価値なのだと思います。 そうすれば、いつの日か、「AIに仕事を奪われるかもしれない!」と言われるようなそんな業務も自分達の会社でできるかもしれません。 そんな夢を見ながら楽しく、使いつつ仕事をしていきたいと思います。
追伸
今日お話したAIコンサルタント会社の青年の対応はとても好ましいものでした。非常に感謝しています。