中小企業経営者の悩みは解決しないと諦める。開き直って改善!改善!

中小企業経営者は沢山の悩みを抱えているものです。そして何とか解決しようと努力します。

しかし結論からいうと、悩みは解決しません。中小企業経営者の悩みを列挙していきしょう、

資金繰り

 会社を経営する以上、この苦しみから逃れる事はできません。個人のお財布だって給料日前には不安になるものです。個人なら貯金をすれば良いですが、会社の場合、貯金という訳にはいきせん。貯金する必要があるのなら設備投資や新規事業に投資するべきだと言われています。そんな中で予測もできない経営環境の悪化があれば、即資金難に陥る仕組みです。

 つまり会社経営をやっていて資金繰りの悩みが解決する事はないのです。

もしあるとすれば、事業規模に対してオーナーの個人資産が大きい場合です。「大地主さんだけど小さな会社を経営している」という事例です。これはこれで周囲の口さがない人達から「資産がある筈なのに伸びない」「無能」「やる気がない」等の悪口・陰口に耐えながらの経営となるので、別の悩みが発生します。

 解決は諦めましょう。それよりも改善です。

 無駄遣いを止めて、お金はどうせ使うのならば少しでも価値のある事に使う。

 売上金を日でも早く回収し、支払いは1日でも遅く支払う。

 これを徹底するしかありません。引退するその日まで改善です。

商品開発力・市場開発力

 商品開発力・市場開発力・店舗開発力の不足への悩み。この苦しみからも逃れる事はできません。常に相手との競争です。大企業も中小企業もこの点は変わりません。

自分よりも大きな相手と競争しながら「少ない経営資源」を開発に投入し、なんとか収益につなげる。

 この永遠に続くサイクルから逃れる事ができません。

 非製造業の場合は「サービス開発力」、店舗の場合は「店舗開発力」です。終わる事にない競争の中でこの問題から逃れる事はできません。

 もし、ありえるとしたら完全に独占状態の商圏、商材を開発する事ですが、その手の産業はある日突然「手遅れ」になっているという事が置きます。あえて例にはだしませんが、よくある事です。

 少ない資源を最大限に有効活用する。日々これを徹底するしかない。

 解決は諦めて改善!改善!です。

社員の育成ができない

 そもそも中小企業に優秀な人間が来るわけがないのです。もし来たとしたら相当な変わり者で、それはそれで取り扱いに苦労する事でしょう。

 自分も完璧ではないので仕方がないのです。諦めましょう。

 社員に満足できる日は来ません。それよりも今の戦力で効率よく戦う事を考えたほうがいい。不景気になっても給料を下げて少ないやる気を削ぐことが事がないように普段から財務体制に注意を払ったり、職場の安全衛生や、従業員の健康等に注意を払って置いた方が良いでしょう。従業員が自分が勤務する会社と他社の待遇の違いで不満を持つ事は安全衛生要因と言われています。この点から不満が発生しないように注意しましょう。

 もう一度言います。従業員の心中には「職場への不満」しかありません。どこでも一緒です。ただ「他に移るよりも、ここに長居した方がいいか」と消去法で思ってもらえればそれで言いと思います。

 ついでに言いますと、もしまれに従業員からやる気のある提案があれば喜んで拾い上げ、一緒に失敗し、その過程を喜ぶ。提案がなければそのままで良しとするべきです。

 会社は従業員の質で良し悪しがきまるのではありません。「経営者の器」次第です。

後継者がいない。

 これは難しい問題ですが、いよいよの時は売却、廃業も良いではないですか。

 従業員が他に移って自社の技術を伝えてくれる事もあるでしょう。逆にそのまま風化してしまう事もあるでしょう。その時はそれでいいじゃないですか。

 逆にあらゆる悩みの中で一番可視化しやすい問題です。よほどの後継者の死亡等と言うよほどの不幸でもなければ、早い段階から解っている事です。その場合は準備ができます。

 ちなみに、残念ながら日本の中小企業では「資本と経営の分離」なんて事はできません。

親族間でも代が変わればトラブルのもとになります。資本家=経営者 でなければ上手く行かないと個人的には思います。

悩みは解決しない。ずっと抱えていく問題。

 だいたいこんなところでしょう。

 経営の「悩み」は基本的には解決しません。ずっと抱えて持ち続ける事ばかりです。ある程度は開き直って「解決しない」と割り切る事も必要です。

「悩み」の元となった「問題」を改善しつつ、「解決」は望まない。こうやって開き直る事です。これしかありません。

補足 少ない事例だが「悩み」が「強み」に変わる事もある。

奇跡的にですが「弱み」が「強み」に変わる事があります。古い設備がレトロに見えたとか、他の地域に拡大発展出来なかったことが、逆に地域密着になったなどです。

そんな事もまれにはあります。殆どの場合「悩み」は「弱み」でもあるので、そのまま抱えて持っていけば良い事もあるかもしれません。

(48/100) 100日ブログ

ご案内

昨日も書きましたが、あと2回更新したら、更新の間隔を開けたいと思っています。事前告知した休み以外は毎日更新してきました。100日連続更新を続ける予定だったのですが、半分の50で断念です。

更新の頻度を下げて過去記事の修正やテーマの絞り込みをやりたいと思っています。

また、このブログと経営する会社のブログの他に全然関係ない趣味のブログも1つ運営していまして、それらのアクセス数が好調です。できればこのブログとリンク等でつなげたいと思っているのですが、実名を出して運営しているブログとリンクを貼る為にはこのブログの過去記事をある程度修正が必要です。

 そんな事を考えています。

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