中小企業経営者にとってゴルフは有効なツールです。仕事の上でも私的な付き合いでも健康の意味でもゴルフは良い影響を及ぼす事があります。今日はその点についてまとめてみました。
ゴルフのメリットは多々ありますが、代表的な物を挙げれば
・人脈づくり
・マネジメント力の向上に役立つ
・リフレッシュになる
・ステータスシンボルになる
と、これらの4つの事が挙げられます。これらについて順を追って説明していきます。
人脈づくり
同業者組合、取引先の業者会、銀行系のコンペ等でゴルフをやる機会は多いものです。
その中での人脈も広がるのでゴルフをやる経営者は仕事に有利です。仕事上の大きなコンペでは初めて会う人と同じ組で回る事も珍しくありません。お互いに気を使いながらハーフで2時間ずつ、合わせて4時間一緒にラウンドすると、カートの上や昼食の時に沢山の話をする事になります。世間話の中にも、いろいろな噂話や情報が飛び交うのでそれだけでもとても有益です。
マネジメント力の向上に役立つ。
ゴルフは上手いに越したことはありませんが、上手くないと楽しめないという訳でもありません。飛距離がでる人でない人、アプローチやパターが得意な人苦手な人、いろいろな特徴があります。その自分状況に合わせてクラブを選び最小の打数で上がれるようにラウンドを設計していきます。その点が仕事上のマネジメント力の向上にも訳に立つと言われいます。
逆に人物評価にも役にたち「ゴルフを見ればその人の仕事が解る」とも言われています。
この言葉についても繰り返しますが「上手であればいい」という訳ではありません。
リフレッシュになる
ゴルフ場に到着すればそこは完全な非日常です。ホテルのようなロビーにレストラン。コースにでれば豊かな木々に広々とした芝生の上です。当然気分的にもリフレッシュできます。今時のゴルフ場は移動はカートに乗りますが、それでも自分のボールが落ちた場所まではカート道から歩く事が殆どなのでかなりの距離を歩く事になります。1日ラウンドするとかなりの運動量となるので、その意味でもリフレッシュができます。
日頃、平日と休日の区別もなく働いている中小企業経営者はゴルフ場は精神的にも身体的にもリフレッシュできる貴重な場所となります。
ステータスシンボルにもなる。会員権を持っているとさらに・・。
ゴルフはある程度のアッパークラスがやっているスポーツとされているので、やっている事自体がステータスシンボルとなります。
またある程度真面目にゴルフをやっていると次第にゴルフ場の会員権が欲しくなります。会員権を持つ事を「(ゴルフ場の)メンバーになる」という言い方をします。
昭和から平成のはじめ位まではメンバーでないとゴルフ場の予約ができなかったので、会員権は相当な価値となっていましたが、今ではそんな事はありません。よほどの名門コース以外は普通に予約する事ができます。
それでも。メンバーになる事は相当なメリットがあります。まずそのゴルフ場の競技会に出場する事ができます。大きいゴルフ場ではメンバーの競技レベルによってランク分けされているので、上手ではなくても出場する事ができます。
またよくゴルフの腕前のレベルを「ハンディキャップ」という単位で評価されますが、これもメンバーでないと「公式のハンディ」を取得する事ができません。
またメンバーになると1人でも予約でき、人数の空きがあるグループに入れてもらえる事ができます。そこでの人脈が広がる事もあります。
そんなゴルフ会員権ですので、持っていると「ステイタスシンボル」になります。
しかし注意点もある
そんな続けるお金があれば良い事づくめの「中小企業経営者のゴルフ」なのですが、注意点もあります。
注意点は以下の2点です。
・うますぎると「遊び人」だと誤解される。
・人格を疑われるリスクもある。
以下にご説明しておきましょう。
うますぎると「遊び人」と誤解される。
「あの人は〇〇大学の体育会出身だよ」等という場合は良いのですが、それ以外であまり中小企業経営者のゴルフがうますぎると、逆に「仕事をしないで遊んでばかりいる」と言われてしまう時もあります。
よく「アベレージゴルファー位がちょうど良い」と言います。スコアにして100前後(95~105打)くらいでラウンドする人の事を「アベレージゴルファー」と言いますが、この辺りのレベルがある程度上手な人と回っても進行上の迷惑をかけないレベルと言われていまして、中小企業経営者はこれ位のスコアで回れれば良いと言う意味です。
私の知る限りですが、お取引先と楽しくラウンドする場合、上手過ぎる事を隠してわざとミスをして100前後のスコアにまとめる人もいます。
人格を疑われるリスクもる。
スコアを間違えたり、マナー違反をすると、人格まで疑われてしまいます。その点にリスクはあります。仕事上のコンペ等では「疑われる事」すら気を付けた方がいいでしょう。
また、中にはわざと気に入らない相手のマナー違反を言いふらす場合もあります(これは私の周囲にも実際にあった事例です)。誤解を受けないように慎重にラウンドした方が良いでしょう。
まとめ
だいたい気付いた点をまとめてみました。
私個人の考えではゴルフは中小企業経営者にとって大変役に立ちますが、くれぐれもラウンドする相手は慎重に選んだ方が良いでしょう。ゴルフを始めたばかりの時や、練習を重ねて少し楽しくなってきた時などは、誰にでも誘われたら有難く付いて行ってしまう場合があります。が、一度一緒にラウンドすると。次から次へと誘われてしまう場合があります。
経営者にとって付き合いは大切なものですが、前述したようにリスクもあります。
仕事に有益なグループと個人的にリフレッシュできるグループに絞ってゴルフ仲間を良く選定した方が良いと思います。
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