社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
(はじめに)
久々に書評です。
有名なパタゴニアの創業者の社史の本です。
写真が綺麗でとてもカッコいいい本。
(タイトルがセンセーショナル)
個人的な感想ですが、タイトルの「社員をサーフィンに行かせよう」というタイトル、一見センセーショナルですが、私にはこう読めました。
「社員も経営者になってもらおう」
です。
(なぜそう思ったか)
中小企業経営者は誰でも仕事中に家事をし、家事をしながら仕事をしています。
さすがに今時、会社に幼児は連れてきたりはしませんが、多少は時間が自由になる身を活かして仕事中に家の用事済ませたりは誰でもしている事です。
同時に、休日でも会社に出勤するし、リモートワークの登場前から家にいても頭は仕事の事を考えていたりします。
だから、仕事が上手く回っているのであれば、平日に趣味の時間を持ったりする人も珍しくはなく、それによって仕事が捗ったり、新しい視点が生まれる事あります。
この本にでてくるパタゴニアは社員にそんな経営者的なライフスタイルと視点を求めているように思えました。
(パタゴニア社の場合)
この本のタイトル通り、パタゴニアの社員は仕事有にサーフィンや山に行っても良いのだそうです。もちろんふざけている訳ではなく、責任を持って仕事を進めた上でのお話です。
パタゴニア社の社員は環境問題への強い理解を持つこともも求められていて、その点にもつながるのだろうと考えます。
いい波が来ている時は仕事を中断してサーフィンに行き、自然への感謝と敬意を強めるという行為が正当化されるのだろうなと理解できました。
(リモートワークのこの時代だからこそ)
コロナウィルスの影響で急に「在宅勤務」「リモートワーク」が話題になっています。なかには「能率が悪くて仕方がない」という感想もあるようです。
会社の経営理念や方針を皆が全員が理解している会社であれば、このような緊急事態にも自宅で新しい何かを生み出せたのかもしれません。
そんな事を考えていました。
(まとめ)
見自社と関係なさそうな内容の本ですが、経営理念や仕事内容を社員にしっかりと説明をし、理解してもらった上で事業を進めるという点は大変学ぶべき点が多く、参考になりました。
また掲載されているアウトドアに取り組む社員たちの写真がとてもすばらしく、その意味でも良い本でした。
たぶん私の本棚にずっとある商品だと思います。
(21/100)100日ブログ