昨日の記事の続きです。
新聞記者との違法賭博が露見した検察の幹部(当時)の黒川氏の辞職届を受理し、退職金を受け取れるようにした理由は「新聞記者との賭博が『仕事の一環』としての行為だったからだろう」という私の想像を書きましたが、
もしそうだとすると新聞記者との賭博を繰り返していたのは黒川氏だけだったとは思えません。
他にも該当する人が沢山いた事でしょう(というか確実にいたと思います)。
それらに該当する人は、もし露見した場合懲戒解雇だとなれば、簡単に申し出難くなります。当然ながら、相当な「弱み」を抱え込む事になります。
麻雀は1人ではできません。当然ながら複数の相手がいる行為で、その相手は検察官に対して強いカードを握る事になります。
そのような状態が社会に良い影響を及ぼすとは思えません。
黒川氏としても、周囲の人達をそのような危険な状況に陥らせるわけにはいきません。
その意味でも、今回の決断(辞表の提出と受理、退職金の支払い)はやむを得なかったのだと考えます。
黒川氏が受け取る退職金は本来の満期まで勤務した場合の額よりも800万円も少なくなってしまったと報道されています。この事をもって彼は職業人として十分に罪を償ったと言って良いと思います。
静かに反論せず退職する事も、一つの責任の取り方だと私は思います。
あまり中小企業経営者にとって役にたつ内容ではありませんが、先日の日記にも書いたように、自分の仕事上の慣例や慣習が社会の常識とズレてしまっている事はある事です。
中小企業経営者に限りませんが、それらの「ズレ」だけはきちんと認識しておくようにした方が良い事だけは確かです。
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