大学生は専攻する分野の専門家になって卒業しておいた方がいい。そうすれば次に繋がる。

「政府の基盤クラウド、Amazonに発注へ  2020/2/12 2:00日本経済新聞」

政府がAmazonAWSを使う事になったようです。もともといつか来るだろうとは思っていました。

具体的には各省庁で使っていたシステムをAmazonに外注するという事らしんですけど、
日本のシステム産業って今後どうなるんだろう?と心配になってきました。
今、大人は若者達と話す機会があるとこういってしまいがちです。

「これからは文系はダメだ。教員か公務員にでもなれないと就職先がなくなってしまう。できるだけ理系に進学した方がいい」

確かに文系が不利な時代である事は疑いようがありません。でもこういうニュースを聞くと理系だから生涯安泰という事でもなさそうです。

「大手システム企業に就職すればこれからの時代はいいだろうな~」なんて10年前は思っていましたが、どうやら雲行きが怪しくなってきました。

個人的には大学生と接する機会が多いので(仕事を通じてですよ。念のため)、こうアドバイスをするようにしています。

「何でも良いから大学の勉強で何かの専門家になって社会にでてきなさい。何かの専門家になって卒業した人はまた次の分野で専門家になれるよ。」

我ながら良い事を言っていると思います。文学部なら文学の専門家として突き詰めて勉強すればかなり広範囲な分野も抑えるようになります。例えばドイツ文学を学ぶ学生の場合、それが直接的に社会の役に立つ事はないでしょう。でも突き詰めて研究すれば文学だけではなく、独語、独地理、独史、独経済までも範囲が及びます。そこまで広がれば社会に出て役に立つ事もあるでしょう。

そしてそこまでの専門家になれば就職先で与えらた未知の分野の専門家にも絶対になれます。

たぶん理系だって同じだと思います。どんな優秀な大学で優秀な先生から教わったとしても、企業の研究者からしたら全ては「学生の戯言」でしょう。それでも学生なりに専門家になったという事実に期待して採用するのだと思います。

これから、どんな時代が来るのかは解りませんが学生の皆さんはちゃんと専攻する分野の専門家となって卒業しておく事を勧めます。

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