ゴーン氏記者会見、「テレビ局締め出し」は仕方ない。司法改革は慎重に。

先日(令和2年1月8日)レバノンに逃亡したカルロスゴーン氏の記者会見が行われました。
逃亡の方法や事件について核心の話は何も言わなかったと言われています。
でも私はそうは思いません。
カルロスゴーン氏はもう日本国民への理解を得るなんて事はどうでもいいのでしょう。
それよりも、国際的な議論を巻き起こせれば後の状況は有利な展開になるという読みなのだと思います。
今後ゴーン氏にとって有利に働く国際世論を覆す事は日本の行政機関の人達にはできないと思います。
それが出来てたら、他の国際問題に対してもっと上手に動けていた事でしょう。

日本のテレビ局はテレビ東京しか入れなかったという事で各局は非難をしています。
でもこれに関しては私の周囲は「これで良かった」と言っている人が多いです。
他の芸能人の記者会見のように「自分達の放送用に同じ質問を各局が繰り返す」という展開は見えていたので、そんな事をしたら「世界中で日本がさらに恥をかいてしまうじゃん」という理由です。私も同じ考えです。

テレビ東京が選ばれた理由は「ビジネスニュース」に強いからだと思います。ゴーン氏から見ると一番公平に報道されると思ったのでしょう。長年に渡る日本の生活の中でカルロスゴーン氏のテレビの評価がその程度だったという点は興味深いですね。

検察の取り調べ方法等に問題があるという意見もあります。
確かに弁護士と接見禁止など「普通に見て厳しい」という点もあります。ただ日本には大きな反社団体があり、相当に警戒しなければなりません。
そんな日本で司法の権力を弱めてしまうと、結局は私達の生活に良くない影響が出てしまう可能性が高いです。その点も考慮しなければいけないと思います。

この点に関してはある有名なIT起業家の意見が話題になっています。ご自身が司法の取り調べに対して悔しい思いをした経験があるというのは有名な話です。だから相当に検察に対して厳しい発言をされています。

ある日突然冤罪の被害に遭遇する事は誰にでもありえる訳です。ただ今までの制度のお陰で安心して夜歩ける社会が成り立っている訳で、全く難しい問題だなと思います。

最後に古巣の日産自動車についてです。文化人や評論家はカルロスゴーン氏に対してこう批判します。「あれだけリストラをしてたくせに私腹を肥やしているとは怪しからん。出光佐三を見習え」。私もその通りだと思います。彼は植民地に略奪にきた宗主国の文明人のつもりだったのかもしれません、。でもね。元々そんな人に頼らないと経営存続が出来なかったからカルロスゴーン氏が登場したのです。
今回の事件でまた日産自動車はまた元に戻ってしまうの可能性すらあると私は考えています。

私は小さい会社を経営しているので営業車も含めて複数台車を持っています。当然日産車もあります。本当に頑張ってほしいと思います。
(日産に関してはホントはもっと厳しい事を書きたいのですが、思いとどまりました。)

また新しい動きが起きたら、また考えを書き綴ってみます。

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