コンビニエンスストアの営業時間短縮から考えてみた(その2)

大手コンビニエンスストアの営業時間変更に関する話題の続きです。

きっかけはフランチャイズ店(以下FC)を営むコンビ二オーナーの過重労働からでした。私の個人的な意見ですが、

長時間労働だから過重労働

という訳ではありません。

オーナーである以上は長時間労働はある程度は仕方がない事です。私もかつては小売店を経営していましたが、アルバイトの予定が立たず1人で必死に店を運営した日もあります。オーナーはアルバイトを雇わずに自分が働けば少しは人件費が浮きます。大変な事のようですがその分、独立した経営者として上司も同僚もいないので「やりがいと誇りを持って働ける」というメリットはあります。

長時間労働が「やりがいと誇り」に繋がっていればそもそもは問題はなかったのです。

以前から思っていた事ですが、大手コンビニエンスストアはどこもそうですがもう少ししFC店のオーナーやスタッフが「やりがい」と「誇り」を持てるよな運営をするべきでした。

テレビで見る限りですが社長や本部の社員が記者会見をする時は必ず普通の「スーツ」で出てきます。あれでは現場との一体感を生みません。本来であれば店頭でオーナー達が着ている「制服」を着てでてくるべきです。

制服が無理なら少なくとも、それぞれのチェーン店のイメージカラーをあしらった目立つネクタイでもしてくる位でないと現場との一体感が生まる訳がありません。現場には労働者然とした制服を強要し、本部で働く自分たちはホワイトカラーを気取ってスーツを着ているようでは現場との一体感等生まれる訳もありません。

さらに資本があるんだからテレビドラマ等でコンビニオーナーの地位が上がるような番組でも放映すればいいのになぁと思っています。

映画やテレビドラマでコンビニ経営がカッコよく映っていないようなら抗議をしてもいいくらいです。

さらにこれは既にやっているかどうかわかりませんが(もし既にやっていたらゴメンナサイ)、華やかな商品開発にFC店のオーナーやスタッフを参加させるべきです。

全ての商材やサービス開発に参加させろとは言いません。が、「自分達が開発した商品やサービスを顧客に提供する」となればやりがいも誇りも生まれてきます。そしてそれが社会に認知されれば、コンビニエンスストアで働く人達の社会的地位が上がってくる事でしょう。

正直言って今は、「コンビニ」と言う言葉が「長時間労働」「キツイ」を示すような状況ですが、これが「社会的な信用」「高収入」を示すようになり、さらには「選ばれた人でないと関われない」というイメージがつけば、今と同じ労働環境でもここまでの反発はFC店からは生まれなかった事でしょう。

それらの反発の要因を取り除ける可能性があると言う意味ではコンビニエンスストアはまだまだ成長する可能性ある業態だと思います。

(追記)ローソンが店頭で焙煎コーヒーを販売する時に、ローソンカフェと称して店員さんの制服をカフェ風にした事がありました。あれはとてもよかったと思います。上記に書いた事の成功例は既にある訳です。

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