銀行員が減っても銀行がなくなる事はない

先日の日記で銀行について書いたので、何か銀行に関する本はないかといろいろ調べ、さらに一冊買ってを読んでみました。
今売っている本の中で「銀行」に関する本は、どうもネガティブな内容が多く、書評を載せるには躊躇してしまいます。

一応このblogはGoogleアドセンスの広告を載せているblogです。
Googleが選定した広告が載る以上は、既に広告産業界の端っこに居る訳です。
そんな中で「業種、業態、企業」に対してネガティブな内容をどこまで書いてよいのか、まだ判断がつきません。

そんな訳で今日は特定の本の書評ではなく、書店の店頭にある「銀行に関する本」をざーっと見ていた中で気づいた傾向について書いてみます。

以下、銀行業界を論じた本の傾向。だいたいネガティブに書かれていまして具体的には、

①今、銀行は将来に向けて相当な変革を迫られている。
②融資先の事業内容を見抜く能力がなく、相変わらず土地を担保とした融資しかしない。
③従って、ベンチャー企業が育たない。
④REIT(不動産投資信託)等、銀行融資以外の資金調達先が増えている。
⑤アパート投資ブーム等、銀行がユーザーに斡旋するビジネスは既に遅れている場合が多い。
⓺あとは平成の金融事件の話にふれて、銀行のダークサイドを暴く

以上です。だいたいこういう内容に集約されています。
銀行に勤務する人達やそのご家族には価値ある内容なのかもしれませんが、我々部外者、ましてや私のような中小企業経営者にはまったく関係ありません。

以下項目別に説明したいと思います。

①に関しては、「いつでも」「どこでも」変革が迫られていない産業なんてありません。
②に関しては、そうかもしれませんが、担保があっても能力がなければ貸してもらえません。いつの時代も常識です。元々融資とは、お金を返せる人に貸すものです。
③そもそも、膨大な初期投資が必要なベンチャー企業というのがおかしい。個人の資本でできる設備投資で始めるのがベンチャー。もしよほどの成長が見込める仕事だったとしても、そこは昔から個人の素封家とかベンチャーキャピタルの仕事です。
④これに関しては中小企業経営者はむしろ勉強していった方がいいでしょう。これで資金調達となると相当に高度な知識が必要でしょうが、詳しくなっておいて損はないでしょう。
⑤に関しては、儲け話は常に既に世の中は溢れているかどうかをチェックするべきです。銀行に言われるままに投資をするというのがそもそもおかしい。
⓺これは問題です。と言いたいところですが、中小企業経営者には関係ありません。自らがクリーンでいる事を肝に銘じるべきです。

だいたいどの本を読んでもじゃぁ銀行は無くなるの?と言えばそんな事はないようです。

「銀行員は多少減るかもしれないけど、銀行自体はなくなる事はない」という事のようです。

だから銀行員の皆さん。がんばりましょう!

【追記】

このblogはあくまで中小企業経営者という立場で書いていますので、その視点で見ると「ネガティブ本」はあまり意味がありません。回は「書評」を書くべく本を何冊か読んだので、もったいないので一応日記に書いてお行きました。
今後はもう少し、ご紹介しやすい本を選定して書評を書きたいと思います。

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