久しぶりに韓国関係の本を読みました。
「日本人が知るべき東アジアの地政学 2025年韓国はなくなっている
茂木誠/著」 出版社 悟空出版
なぜこの本か?
いわゆる「嫌韓本」にウンザリしていたので、この手の本は読まないつもりでした。そんな中でyoutubeを見ていたらこの本を書いた茂木誠さんを知りました。言っている事が「嫌韓おじさん」とは違うとわかったので速攻でこの本をkindleで買って読んで見ました。
そもそも地政学とは?
タイトルにある地政学という言葉は馴染みがありません。現代の科目で言うと
「政治経済学」+「世界史」+「地理」+「宗教とかその他もろもろ」=「地政学」
という物のようです。
この本はその「地政学」の視点で現代の朝鮮半島を含む東アジアがどうなるかを分析した本です。
この本の内容
(あくまで私の解釈です。もしかしたら茂木先生が言っている事とはずれてしまうのかもしれません。)
①大陸の勢力(ランドパワー)と海の勢力(シーパワーに)の抗争で地政学は動く。
シーパワーとは海洋勢力。アメリカやイギリスそして日本です。ランドパワーとは中国、ロシア、イギリス以外の欧州の主要国です。
これらの抗争で地政学は動くと著者は言っています。面白い視点ですね。本によれば著者のオリジナルではなく原典がちゃんとあるようです。昭和~平成の歴史を考えてみたら、朝鮮半島と日本がぶつかる時はほとんど、朝鮮半島やがシーパワーを志向した時だと言えると思います。
②アメリカはシーパワーからランドパワーへ変わろうとしている。つまり海外への意欲が低下した。
アメリカが勢力圏を小さくするという事で戦後生まれの私には怖い話です。ロシアは歴史的な南下志向と東征志向を今も持っていそうです。日本はほぼ最終的な標的でしょう。対ソ連、対ロシアとしてはアメリカは実に頼りになる用心棒でした。
③中国はランドパワーからシーパワーに変わろうとしている。
正直に言って暗澹とした気分になりますね。今のロシアは極東地域ではあまり体力を持っていないので中国は自由に動けます。北に恐怖があると中国は今と真逆の行動をとります。ロシアが極東で弱い間、中国は尖閣や南沙諸島で活発な動きを見せる筈です。
④「統一朝鮮」が誕生する可能性はかなり高い。でもランドパワーを志向する。
統一朝鮮はいまだ「朱子学」的な発想の中で国家運営がされるだろうとの事です。この朱子学については私はさっぱりなんですが、この本によるとどうやら「自己中心」「自分優位」になりやすい思想だそうです。(違ったらごめんなさい)
⑤そんな訳で「統一朝鮮」を日本はあまり恐れる必要がない。「統一朝鮮」の核ミサイルは日本には向かない。
歴史の法則で見ると、朝鮮半島の国家の最大の敵は大陸勢力(ランドパワー)なので、統一後は氏―パワー国家である日本に後援を頼んでくる可能性が高いのだそうです。
まとめ
だいたいこんな感じにまとめられます。久しぶりに歴史の本を読みましたが、大変面白く読めました。著者の茂木誠さんはネットの世界では既に相当に有名な人だそうです。もう2~3冊、この人の本を読んで見ようと思います。