大前研一著「50代からの選択(小学館)」の書評。麻生氏の年金発言で読み返してみました。

なぜこの「50歳からの選択」を取り上げるのか

麻生財務大臣にまつわるニュースで「年金以外に2000万円必要」という発言が話題になりました。「資金だけではなく時間、生きがいも含めた老後の過ごし方」という話になると私は昔々の若いころに読んだ本を思い出します。

この大前研一氏の「50代からの選択」(小学館)という本です。

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今回のニュースでこの本の事を思い出したので、もう一度読み返してみました。

著者の大前研一氏は今さら説明する必要がないくらいに有名な経営コンサルタントで実業家です。

再びこの本を手にとり、裏書をみると2004年に刊行されたようです。「この本を買ったのはもう15年も前かぁ」とても感慨深いです。ページをめくると若いころの私はといろいろ書き込みをしていました。15年前の私はこの本を読んでいろいろ考えるところがあったのでしょう(苦笑。

「年をとったらこうなっていたい」とか「それまでにこういう身分になっている」

等の目標とも妄想とも区別がつかない事が沢山書かれていました。

赤面です。当時の私はこの本の大事なポイントを何も理解していなかった事が改めて読み返すとよく解りました)

この「50代からの選択」のザックリした内容

改めてこの本「50代からの選択」を要約すると

「30代40代で社会人としての結果は既にでている。50代になったら(ロールプレイングゲームに例えれば)リセットボタンを押した方がいい。野望はオールクリアにして残りの人生はやりたいことをやれ。定年から80歳まで20年間もある残りの人生を楽しめるように50代から準備をしなさい。この年代なら新しい事を始めるにしてもまだ間に合う。引退してから新しい趣味を始めようにも60歳から始められる事は限られている。」

という内容の本です。

骨子となるポイントを列挙(私なりの解釈)

私なりに本の骨子と思われる要点を列挙すると

・大金持ちだからと言って決して幸せな訳ではない。

・ローンの終わった家と2500万円の貯金と月30万円の年金。これで十分ではないか?貯金を底をついたらその時は保険があるだろうからそれで何とかすればいい。

・老後は長い。雨の日も想定してインドアとアウトドアの趣味を合わせて10個持っていたほうがいい。でないと時間を持て余す。

・資格取得よりも資産運用の勉強にしっかり時間を費やせ。

・会社だけの付き合いだと老後は誰もかまってくれない。早いうちから仕事仲間だけではなくいろいろな仲間とつきあえ。

以上です。

骨子になるポイント意外にも興味深い点が。大前氏の憧れの生活。

他にも本の要点からは離れますが興味深い箇所がありまして、著者の大前氏の時間の過ごし方等には、今も興味というか憧れを持ちました。例えば

「(年齢の為)講演は極力断っているが、海外の行きたい観光地に近い場所で講演の依頼がある場合は受けるようにしている」

とか

「週末は蓼科に所有している山荘に行き、夏はオフロードバイク、冬はスノーモービルを楽しんでいる」

という箇所です。これらの箇所には若いころの私もマーカーを引いて自分もこうなりたさそうな書き込みをしていたので、よほど心を打たれたのでしょう。

この本を再び読んだうえで次を何に活かすか

 現在の私は大前研一氏が言うところの「オールクリア」の年齢(50代)になりつつあります。

残りの人生で海外に講演どころか海外出張もなさそうです。もちろん大前氏のように蓼科に山荘を持つことも遠い夢ですが、それでも有意義に凄そうという気持ちでいっぱいです。

 残りの人生で可能なキャリアやそれにかかる時間を冷静に考えてみたいと思います。また趣味の事も資金や時間、環境の許す範囲内でゆっくり考えてみたいと思っています。

 ちなみにこのブログを始めた事にも若いころにこの本を読んだ事がもしかしたら関係してるかもしません。残された時間の中で何を実現したいか?あるいはできるか?について考えながら更新をしています。

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